特定非営利活動法人コミュニティクラブ設立趣旨
日本の社会構造や社会全体の雰囲気は、少子高齢化・人口減少化、そして格差社会の着実な進行などの要因を受けながら急速にその変質化が進んでおり、新しい時代にあった社会と個人との関わり方が問われています。
こうした中で、個人と家庭を包む集合体である地域コミュニティの果たす役割を考える時、家庭や地域コミュニティは、そこに住む住民が寛げると感じる場所であり、自らがそのコミュニティの一部であると感じる場であることが重要です。そして自分たちの生活をより豊かに感じるために、社会貢献の機会を得て社会との調和に満足感を感じ、隣人との心の触れ合いや絆を共有する機会に自主的に参加したりするなど、各人の多様なニーズに適合した生活の豊かさを身近に得られる機会を選べることが重要な要素となります。
しかし、区分所有住宅や都市部での住宅における生活においては、個々の住民の多様な動機とコミュニティ全体の動機とのバランスをとることが難しく、旧来の自治会組織運営ではそうしたニーズに対応することが困難となっています。
こうした背景の中で、住民のニーズに応えるためのコミュニティ活動を支援する永続的かつ自主的な活動主体として、コミュニティをサポートし、長期間にわたり自主活動を育み支援していくという新たな運営主体の存在が必要です。当NPOの使命は、個々の居住者の自由な選択と、コミュニティ全体の利益の実現との調和・バランスを保ちながら、健全で価値の高いコミュニティの形成・地域文化の醸成に貢献していくことにあります。
地域住民の個人の自由な選択とその個人の属する組織とのバランスを調和させながら、永続的な活動として維持・運営するためには、効果的なコミュニティ・リーダーシップの存在が重要な要素です。
NPO法人による活動はその両者に対して包括的で包容力のある良好な「器」を提供し、地域に柔軟で良好な調和の機会を与えることを通じてより帰属意識の強いコミュニティの実現に貢献します。
また新設されるNPO法人は、その地域に住む人々が選ぶライフスタイル、アメニティと生活の楽しさを提供し、また所有者・地域住民のためのコミュニティ形成のために、運営規則に則りその社会的義務を果たしていきます。